窓ガラス用フィルムの施工 (有)たすかすコーポレーション

カタログ数値の解説

各社、いろいろなカタログやホームページを見ても測定基準が同じではないため、本当にどちらが効果の高い商品かを比べるのは容易ではないと思います。ちょっとわかり易く解説です。

フィルムの厚み(飛散防止能力に直接関係します)

国内販売するメーカーは厚みをμ(ミクロン)で表記しています。簡単に分けるとフィルムはハードコート+PET(本体)+糊で構成されています。この3つをたしたものを総厚で表します。例えば、PET厚50μはハードコートと糊がプラスされますから商品にもよりますが20μ以上総厚50μより厚いってことになります。

フィルムの明るさ(濃さ)

フィルムを貼り付けしたときの明るさは可視光線透過率で見ます。通常家庭で使用されているガラスは可視光線透過率85~90%です。数字が少なくなるほど暗くなっていきます。但し、ビルで使用されている熱反射ガラスは40~50%のものが良くありますが、40%でも あまり暗いというイメージは受けないでしょう。

フィルムが熱を遮る力(涼しさ)

いろいろな表現方法で数値化されているフィルムの性能ですが、共通しているのは遮蔽係数です。3mmの板ガラスを1として数値が小さいほど高機能型といえます。

フィルムが室内温度を逃がしにくくする力(暖かさ)

ガラスにフィルムを貼り付けることにより、室内の温度を逃がしにくくする効果があります。これは熱還流率をみればわかります。3mmの板ガラスは6.0です。6.0より数値が小さくなるほど熱の移動が少なくなります。

フィルムの紫外線カット率

ほぼ全てのフィルムが99%前後カットします。

フィルムの赤外線カット率

各メーカーが赤外線波長の一部(ジリジリ熱く感じる領域)を抜粋して90%カットと記してありますが、赤外線は太陽熱エネルギーの49%にすぎないので、遮熱効果の目安にはなりません。総太陽エネルギーカット率を参考にするか、前記の遮蔽係数を参考にしてください。


品質検査の基準

施工しましたウィンドウフィルムは、以下の基準にて検査します。
※IWFAの基準は最低限守る規格・検査であり、常により良い品質を心掛けております。

国際ウィンドウフィルム協会
(IWFA:International Window Film Association)指定
ビジュアル・クオリティ・スタンダード
  1. ガラスに貼付施工されたフィルムは、ガラスと全く同じ品質の視界が得られるわけではありません。 以下は、取り付けられたフィルムに適用されるものであり、ガラスに関する品質管理事項は含まれていません。
  2. 取り付けられたフィルムは、完全に接着されるまでの時間が必要です。フィルム取り付けには、ガラス上でフィルムを浮かせる為の溶剤を使用します。余分な水分は施工工程内で排出されますが、 フィルムとガラス間には必然的に水分が残留します。十分な接着強度に達するまでの時間を養生期間(物性)と言います。 この期間に接着強度は増して行きます。養生期間は、フィルムの種類と厚さに関係します。また、気候・設置条件により期間が増減することがあります。
  3. 品質確認は、養生期間の終了を待たずに実施することが出来ますが、養生期間内の水泡、水分による歪、ぼやけの発生は欠陥としてみなされません。
  4. 品質の確認は、フィルムを貼り付けした室内側の少なくとも1.8m離れたところから、ガラスに対して直角に目視にて行います。直射日光でない自然光下で、対象となるガラスの周囲50mm幅を除いた領域を査定します。
  5. ゴミ、毛髪や繊維、ゲル化した接着層、指紋、気泡、水分による歪、キズ、フィルムの歪、しわ、折れ、エッジの剥離、切裂の全てが目立たなければ、その取り付けは容認できると考えられます。 査定において欠陥が目立つかどうかの判断は、4で定義した条件かで確認されなければなりません。
  6. エッジより周囲50mm幅の領域は、3及び4と手順で査定されますが、フレームの状態が悪く、規定の品質基準を充たすことが出来ない場合、多少のゴミは容認されると考えられます。
  7. エッジの隙間は、通常1~4mmです。この隙間により水分が排出されるとともにエッジに干渉しないことで剥離に発生を防ぎます。
  8. 厚みのあるセーフティー&セキュリティーフィルムの場合、エッジの隙間、1~4mm、また7ミル以上のフィルムは1~5mmが認められます。日照調整・セーフティフィルムについてもこの基準が適応されます。 フィルムが濃色の場合、隙間から光が洩れるのを最小にする為に、隙間は2mm以下を推奨します。
  9. 取り付けるガラスの長さと幅がフィルムの最大幅を超える場合、フィルムは、つなぎ合わせる必要があります。繋目は欠陥とみなされません。繋目線は直線でフレームのいずれか一辺に対して平行でなければなりません。 2枚のフィルムは重ね貼り、あるいは突合せにより貼付施工され、繋目の隙間は最大1mm以下とします。
  10. 特別なコーティングがされた高機能フィルムの場合、養生期間が長くなることがあります。
(参考)
フィルム厚(Mil) フィルム厚(mm) 養生期間
4未満 100未満 30日
4~8 100~200 60日
8~12 200~300 100日
12~17 300~425 140日
国際ウィンドウフィルム協会ビジュアル・クオリティ・スタンダード訳文
<<フィルム施工の可能なエリア>>
広島県・岡山県・山口県・島根県(ほぼ全域が可能です)
鳥取県・愛媛県・香川県・徳島県・高知県(一部地域を除き可能です)
九州営業所 福岡県・佐賀県(ほぼ全域が可能です)
長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県(一部地域を除き可能です)
東北営業所 福島県・宮城県・山形県(ほぼ全域が可能です)
岩手県・秋田県(一部地域を除き可能です)
その他の地域はご相談ください。
当社で責任を持って伺える場合は施工します。
難しい場合は、全国省エネ防犯フィルム協会に依頼して施工します。
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